
国立西洋美術館「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」会場
開館65年をむかえる国立西洋美術館で、現代美術を紹介する初の展覧会がはじまる。
松方コレクションを母体としている国立西洋美術館は、主に20世紀前半までの西洋美術品を収蔵しており、展覧会でも現代美術の分野に踏み込むことはなかった。
ただ、美術館の成立に至る過程に目を向けると、今を生きるアーティストが所蔵品に触れる事で、未来の芸術への刺激の場になることも、館の目的として考えられていた。
展覧会には、小沢剛や内藤礼、鷹野隆大など21組の現代アーティストが参加する。
展覧会タイトルの「未来の世界が眠る部屋」は、西欧に「美術館」という制度が誕生しはじめた時期と重なる18世紀末、ドイツの作家ノヴァーリスの言葉から引用。
国立西洋美術館が、歴史家や哲学者、芸術家が生まれ育ち、自己形成し、世界のために生きる存在となっているのか。アーティストそれぞれがその問いかけに、作品を通して応答していく展示となっている。
「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」は、国立西洋美術館で2024年3月12日(火)~5月12日(日)に開催。観覧料は一般 2,000円など。

国立西洋美術館「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」会場

国立西洋美術館「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」会場

国立西洋美術館「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」会場