66年ぶりに発見された喜多川歌麿の大作《深川の雪》の一般公開を前に、2014年4月3日(火)、箱根の岡田美術館でプレス内覧会が開催された。
《深川の雪》は、米国・フーリア美術館蔵の《品川の月》と、米国・ワズワース・アセーニアム美術館蔵の《吉原の花》とあわせた「雪月花」三部作のひとつ。歌麿肉筆画の傑作と評されていたが、1948(昭和23)年に一般公開された後、長らく所在不明になっていた。
展示された《深川の雪》は、198.8cm×341.1cmの大作。江戸随一の芸者の町、深川の大きな料亭の二階座敷で、辰巳芸者と呼ばれた芸者や飲食の用意をする女性たちが、子どもや猫とともに描かれている。
同館が所蔵する歌麿の肉筆画である「芸妓図」「三美人図」や、葛飾北斎や上村松園など、同じく女性を描いた作品も紹介。近世から現代に至る美人画の変遷の一端を展観する。
「特別展示<再発見 歌麿「深川の雪」>」は神奈川県箱根町の岡田美術館で2014年4月4日(金)~6月30日(月)に開催。入館料は一般・大学生が2,800円、小中高生が1,800円。
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岡田美術館所蔵 喜多川歌麿《深川の雪》 江戸時代 享和2~文化3年(1802~06年)頃
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