高村光雲とその時代展

高村光雲（1852－1934）は、日本近代彫刻界の重鎮として活躍した木彫家です。最初は江戸仏師としての修行を積みますが、明治になると木彫界の中心人物となり、東京美術学校教授、帝室技芸員などに任ぜられています。シカゴ万博に出品した＜老猿＞や、東京・上野公園の＜西郷隆盛像＞などが代表作として知られています。また長男の高村光太郎や、山崎朝雲をはじめとする光雲門から輩出した多くの木彫家たちは、以後の彫刻界に大きな足跡を残しています。