社長、副社長を名乗り、作品を「製品」、ライブを「製品デモンストレーション」と呼び、テレビやマスメディアへの登場、商品としてのプロダクト制作を行うなど、これまでのアートの枠組みを越えた活動を続けています。2001年より弟・信道が社長に就任し、2003年には、世界的なメディア・アートの祭典アルス・エレクトロニカのインタラクティヴ・アート部門で準グランプリを受賞し、また、パリにおける初の海外ライブでも好評を博しました。
このたびICCで開催される「ナンセンス=マシーンズ」展は、明和電機の11年にわたる活動の集大成ともいえるもので、魚をモチーフとしたナンセンス・マシーン「魚器(NAKI)」シリーズ、100ボルトで動くナンセンス自動機械楽器「ツクバ(TSUKUBA)」シリーズ、といったこれまでに制作された作品に加えて、2000年より開始された新シリーズ「エーデルワイス」では、3体の歌うロボット≪セーモンズ≫といった新作が発表され、より完成されたその世界観が提示されます。これらのユニークかつナンセンスな機械の数々が一堂に会し、さらには「明和電機のある暮らし」、「明和電機ショップ」といったコンセプトやストラテジーなどがあますところなく紹介され、ついに明和電機の全貌が明らかにされることでしょう。