企画展　堂本印象の画業

印象芸術への誘い（いざない）。 「画家としては、一つの様式が完成すればすぐにそれを打破し、いつまでもそこに安住せずに、気前よくそれを打ち捨て次の段階を目ざして進まなければならない。また完備したころには再び打ちこわす。固定することのない耐えざる創造的発展、それを次から次へと繰り返してゆく・・その都度画業は上昇を遂げるのである。画家の生活は常にそのことの無限連続なのである。」 　堂本印象が自己の随想で語った言葉ですが、こうした姿勢から生み出された作品群は自ずと、主題や技法、表現の点で多面で多彩なものとなりました。 　本展は、2100点を超える当館の所蔵品の中から、名品を選りすぐり、一堂に展観するものです。『木華開耶媛』『交響』など、特によく知られる作品もお目見えしますが、名作は他にもまだ数多くあります。本展を通じ、印象のドラマティックな画業の変遷をご覧いただきながら、お好みの1点を是非見つけてください。