マンスリー水槽　7月 「カブトエビ」

　カブトエビは、「生きた化石」とも呼ばれる生き物で、約3億年前の地層から、現在とほとんど変わらない姿の化石も発見されています。その卵は暑さや寒さ、乾燥に耐え、田んぼなどで5～7月の田植えの季節に、水をはると発生します。成長すると体長は約4cm程度になります。日本でも見られ、農家などでは昔から「田の草取り虫」として親しまれ保護されてきました。一方で、カブトエビはその生命力と飼育の簡単さから飼育セットなども市販されており、自由研究のテーマなどでおなじみです。 　今月のマンスリー水槽では、このカブトエビの一種である「アメリカカブトエビ」を展示し、その生態をご紹介、館内売店ではカブトエビの飼育セットの販売も行います。（『生きた化石飼育セット』1200円）。自由研究のテーマで悩んでいるお子さん達にはぴったりの展示です。是非、観察してみてはいかがでしょうか。次月、8月のマンスリー水槽では、夏休み企画　第2弾として、現在では目にする機会が少なくなり、絶滅危惧種にも指定されているタガメなどの「水生昆虫」をご紹介する予定です。