帝室技芸員 並河靖之~世界最高峰の明治の七宝~

清水三年坂美術館 | 京都府

 並河靖之(1845-1927)は川越藩近江領の代官・高岡家の三男として京都に生まれた。11歳の時、縁者の並河家当主が急死、その陽子に入るとともに家業を継ぐことなり、清蓮院宮家に仕えた。明治6(1873)年にはその傍らで七宝の制作を始め、明治8年には京都博覧会に出品する。  作品の繊細さ、優美さ、品格、色彩感覚、画面の構成力が海外で非常に高い評価を受け、国内外での万国博覧会や内国勧業博覧会などにおいて、数多く受賞を重ねた。また、作品のほとんどが海外の富豪や美術館に高値で買い取られ、当時の日本人には到底手の届く価格ではなかった。  明治29(1896)年に帝室技芸員に任命され、宮内省(現宮内庁)に納めた作品は海外の要人に贈られたため、作品は自ら工房を除くと日本にほとんど残っておらず、たまに日本で見つかる作品も明治天皇からの御下賜品が大半である。  美しい金線や銀線で複雑に装飾された枠の中に、赤や緑や青の色が黒や濃紺を背景に鮮やかに浮かび上がり、花や鳥などの文様が幻想的な雰囲気をったえる並河の作品は、見る人を別世界に引き込んでいく。しかも今から百年以上も前に作られたにも関わらず、今造られたばかりのように美しく、意匠もまったく古さがなくあか抜けている。
会期
2008年5月30日(Fr)〜8月24日(Su)
会期終了
開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
料金
大人:500円、大・高・中学生:300円 ※団体20%割引(20名以上)
休館日
月、火曜日、祝日開館(臨時休館有)
会場
清水三年坂美術館
住所
〒605-0862 京都府京都市東山区清水寺門前産寧坂北入清水三丁目337-1
075-532-4270
帝室技芸員 並河靖之~世界最高峰の明治の七宝~
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