董其昌没後380年 董其昌とその時代 ━明末清初の連綿趣味━

    台東区立書道博物館 | 東京都

    明時代に文人として活躍した董其昌(1555-1636)は、高級官僚として官途を歩むかたわら、書画に妙腕を発揮しました。書ははじめ唐の顔真卿を学び、やがて王義之ら魏晋の書に遡ります。さらに当時の形式化した書を否定して、平淡な書風を理想としながら、そこに躍動感あふれる連綿趣味を盛り込みました。画は元末の四大家から五代宋初の董源に遡り、宋や元の諸家の作風を広く渉猟して、文人画の伝統を継承しつつ、一方では急進的な描法によって寄想派の先駆けとなる作例も残しています。 董其昌は書画の理論や鑑識においても、卓越した見識を持っていました。「画禅室随筆」は、董其昌の書画に対する深い理解と理念を示すものとして知られています。 明王朝から清王朝への移行は、単なる政権交代ではなく、漢民族が異民族である満州族に覇権を奪われた歴史上の一大事でもありました。董其昌によって提唱された書画の理念は、明末から清初にかけた激動の時代の書画にも濃厚に反映されました。連綿趣味は、当時の人々の鬱勃たる心情を吐露する恰好の場となったのです。清の康熙帝と乾隆帝が董其昌の書画を愛好したことで、その後300年に及ぶ清朝においても董其昌は大きな影響を与え続けます。 今年度は、董其昌の没後380年にあたります。このたび14回目を迎える連携企画では、中国書画の流れを大きく変えることとなる董其昌に焦点をあてながら、そのあとさきに活躍した人々の書画を取り上げます。両館の展示を通して、魅力あふれる董其昌ワールドをお楽しみください。
    会期
    2017年1月4日(水)〜3月5日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:30~16:30(入館は16:00まで)
    料金
    一般・大学生 500(300)円/高・中・小学生 250(150)円
    ※()内は20名以上の団体料金
    休館日 月曜日 ただし1月9日は開館、1月10日は休館
    公式サイト http://www.taitocity.net/zaidan/shodou/
    会場
    台東区立書道博物館
    住所
    〒110-0003 東京都台東区根岸2-10-4
    03-3872-2645
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