2019年1月28日(月)、東京・世田谷区の静嘉堂文庫美術館で「岩﨑家のお雛さまと御所人形」のプレス向け内覧会が開催された。
三菱第4代社長の岩﨑小彌太が誂えさせた「岩﨑家雛人形」を中心に、同館が所蔵する人形コレクションを紹介する企画展。
岩﨑家雛人形は、京人形司の老舗 「丸平大木人形店」の五世大木平藏による制作。小彌太が夫人孝子のために特別に誂えさせたもので、3年の歳月をかけて作られた。
雛人形は豪華な装束の織りや染め、刺繡、金工など、精緻を尽くした工芸美が随所に見られ、当時の価格で2万円、現在では1億~2億円ほどとされている。
人形は戦後散逸していたが、桐村喜世美氏が熱心に蒐集。段飾りの雛人形15体すべてと道具類の多くが集められ、2018年、岩﨑家ゆかりの静嘉堂に寄贈された。
桐村氏は「岩﨑家雛人形」とともに、武者人形や犬筥(いぬばこ)など、人形の優品を多数、静嘉堂に寄贈。展覧会では、小彌太の還暦祝いで作られた「木彫彩色御所人形」らもあわせ、喜びの表情にあふれるかわいらしい人形たちを紹介する。
「桐村喜世美氏所蔵品受贈記念 岩﨑家のお雛さまと御所人形」は静嘉堂文庫美術館で、2019年1月29日(火)~3月24日(日)に開催。観覧料は一般 1,000円、大高生700円、中学生以下は無料。
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