展覧会概要を紹介する泉屋博古館分館 分館長・野地 耕一郎氏
2019年秋に、東京国立博物館、泉屋博古館分館(東京)、泉屋博古館(京都)、九州国立博物館の4会場で「住友財団修復助成30年記念 文化財よ、永遠に」を同時期開催することとなり、2019年3月18日、東京・台東区の東京国立博物館で、報道発表会が行われた。
住友財団の文化財修復助成30年を記念し、同財団文化財修復助成によって近年に蘇った国宝や重文を含む文化財を展示し、その修復過程と、最新の修復技術を紹介する展覧会。
展覧会では、各会場で異なる、仏像・絵画・歴史資料など修復作品が約30件展示される。
東京国立博物館「守り伝えられた仏に出会う」では、東日本大震災や能登半島地震で被災した仏像や、山間部など地域住民によって守られてきた仏像が紹介される。展示総数は、約24件。そのうち、重要文化財5件が展示される。
泉屋博古館分館「美を守る文化財修復の最前線」では、最新の修復技術によって修復された国宝や重要文化財を含む絵画、工芸品約30点と、その修復過程を前後期に分けて展示。
泉屋博古館「古都の美をまもる」では、修理完成とともに国宝に指定された藤原定家《国宝 明月記》など、修復を終えた彫刻、絵画、文書を紹介する。
九州国立博物館「新たな文化財修復の拠点」では、九州・沖縄に伝わる考古、絵画や彫刻など29点のほか、熊本地震(2016年)により大きな被害を受けた、《益城町指定 千手観音立像》(熊本・千光寺蔵)の修復過程の映像が紹介される。
主催者挨拶では、住友財団 常務理事・蓑 康久氏が、「文化財の「修復」と、馴染みが薄いものですが、修復過程を紹介したパネルや映像資料を駆使し、わかりやすい展示を目指したい。」と展覧会への意気込みを語り、「ぜひ、若いこれからの世代の方々にも鑑賞してほしい」と話した。
「住友財団修復助成30年記念 文化財よ、永遠に」は東京国立博物館で、2019年10月1日(火)~12月1日(日)、泉屋博古館分館で、9月10日(火)~10月27日(日)、泉屋博古館で9月6日(金)~10月14日(月・祝)、九州国立博物館で9月10日(火)~11月4日(月・振休)で開催。観覧料は、各展覧会詳細ページを参照。
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