2019年6月4日(火)、東京・中央区の高島屋史料館TOKYOで、企画展「パノラマとしての百貨店」のプレス内覧会が開催された。
「文化のパノラマ装置」としての百貨店に焦点を当てた企画展。
19世紀末から20世紀のはじめにかけて登場した百貨店では、多くの商品を陳列。購入を義務付けられずに入店する事ができるため、ウインドーショッピングの楽しみが生まれた。
扱われた商品も、販売されるものとしてだけでなく、各国・各地から集められた情報でもあり、百貨店側も商品を通じて、さまざまな生活スタイルを提案していった。
なかでもファッションの分野では、百貨店は昭和初期に相次いでファッションショーを開催。戦後は率先して著名な海外ブランドを紹介するなど、先端に立って流行を牽引した。
また、美術館や劇場を併設しているのは日本ならではの特徴で、文化の受け皿としての機能を果たしている。
展覧会は「パノラマとしての百貨店」「時代の鏡としての百貨店」「生活スタイルを提案する百貨店」「ミュージアムとしての百貨店」の4章構成。
昭和初期から現代までのショー・ウィンドーディスプレイの画像や、オリジナルポスターなどの印刷物、髙島屋制作のTVコマーシャルなどを紹介する。
展覧会の監修は、デザイン評論家・武蔵野美術大学名誉教授の柏木博さん。
高島屋史料館TOKYOは、2019年3月に開館。今回が2回目の企画展となる。
「パノラマとしての百貨店」は、高島屋史料館TOKYO で、2019年6月5日(水)〜8月4日(日)に開催。入館料は無料。
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