展覧会は3章構成。会場もピーターラビットの世界感を取り入れた、愛らしい雰囲気です。
ロンドンの裕福な家庭に長女として生まれたビアトリクス・ポター。幼い頃から絵も達者でした。
ピーターラビットはビアトリクスが描いた絵手紙から生まれました。ビアトリクスの家庭教師だった女性の息子が病気になり、見舞いとして送った絵手紙に描かれたのが、4匹のウサギの話。ちなみに「ピーター」は、実際にビアトリクスが飼っていたウサギの名前です。
周囲の薦めもあって、絵手紙の内容をふくらませて絵本にしたビアトリクス。モノクロの自費出版が大手出版社の目にとまり、色つきになって刊行されました。ちいさなウサギの物語は、ここから大きく羽ばたいていく事となります。
CHAPTER 2「ピーターラビットの誕生」CHAPTER 2は「絵本シリーズの世界」。「ピーターラビットのおはなし」の後もビアトリクスは次々に絵本を出版、ベストセラー作家の地位を確立します。
ビアトリクスを語る上で重要なキーワードが、イングランド北西部の湖水地方です。ビアトリクスは避暑地として家族とともに訪れて以来この地に魅せられ、後年には居を構えました。その作品にも、湖水地方の豊かな田園風景がしばしば描かれています。
CHAPTER 2「絵本シリーズの世界」CHAPTER 3は「ビアトリクス・ポターの人生」、ビアトリクスの人物像に迫ります。
「ピーターラビットのおはなし」がヒットすると、ビアトリクスはピーターの人形やボードゲームを作って商品登録。世界観を法的に保護した上で発展させるという、今では当たり前となったキャラクター・ビジネスの先駆者でもありました。
生涯にわたって、自然への深い愛情とまなざしを持ち続けたビアトリクス。1943年に77歳で死去した際、彼女が所有していた湖水地方の膨大な土地は、遺言によって英国ナショナル・トラストに寄贈されています。
CHAPTER 3「ビアトリクス・ポターの人生」これがお目当ての方も多いかもしれません。ミュージアムショップはいつもの
Bunkamura ザ・ミュージアムの展覧会より大きなスペースで、さまざまな限定グッズを揃えました。
ぬいぐるみ、トートバック、Tシャツ、エプロン、マスキングテープ、マグカップ等々、限定品のため、欠品の可能性もあります。お目当てがある方は、お早目に。
充実のグッズ売り場展覧会は
Bunkamura ザ・ミュージアムを皮切りに5会場を回る巡回展。東京の後は福岡、仙台、大阪、広島と進みます。会期と会場は
こちらでご確認ください。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2016年8月8日 ]■ピーターラビット展 に関するツイート