
東京都美術館「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」会場
大規模な修復によりキューピッドの画中画が現れた、フェルメール《窓辺で手紙を読む女》を紹介する展覧会が、東京で始まる。
《窓辺で手紙を読む女》は、17世紀オランダを代表する画家ヨハネス・フェルメールが活動の初期に描いた傑作。
1979年のX線調査で、壁面にキューピッドが描かれた画中画があったことが分かり、フェルメール自身が消したと考えられていたが、最新の調査でフェルメールの死後に消されていたと判明。
上塗りされた絵具層を慎重に取り除く修復プロジェクトにより、キューピッドの画中画が現れた。
展覧会では、フェルメールによる当初の姿を取り戻した《窓辺で手紙を読む女》を、所蔵館以外で世界初公開。修復プロジェクトの過程も映像などで紹介する。
あわせて、レンブラント、メツー、ファン・ライスダールなど、ドレスデン国立古典絵画館が誇る17世紀オランダを代表する画家たちの名品約70点を展示する。
展覧会は当初、1月22日(土)から開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が延期。約2週間(18日間)遅れてのスタートとなった。
「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」は東京都美術館 企画展示室で2022年2月10日(木)~4月3日(日)に開催。入館料は一般 2,100円など。

東京都美術館「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」会場

東京都美術館「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」会場