スカンディナビア風景画展　～北の光に包まれて～

スカンディナビア諸国（スウェーデン・ノルウェー・デンマーク）の風景画を紹介する展覧会。スカンディナビアは、ヨーロッパの最北端に位置し、厳しくも素晴らしい自然に恵まれています。しかし、その自然は決していつも優しくはありません。スカンディナビアの人々は自然と共存してきました。自然への親和感は北欧文化の特色をなしているともいえます。北欧の画家たちが自国の風景の特異性に気づいたのは、19世紀に入ってからのことでした。その頃高揚してきたナショナリズムと相まって、風景画は北欧美術において重要な主題として取り上げられるようになりました。19世紀から20世紀初頭までの風景画70余点を展覧し、ロマン主義からムンクに代表される象徴主義までの北欧美術の流れをたどります。北欧の自然が織り成す「癒し」の風景画をぜひお楽しみください。