特集
    特集「浜名梱包輸送 シルクロード・ミュージアム」

    [PR]

    静岡県磐田市にある「浜名梱包輸送 シルクロード・ミュージアム」は、地域の芸術・文化の振興に貢献したいという想いから、地元で運輸・倉庫・流通加工業を営む浜名梱包輸送株式会社によって、2008年1月に開館しました。
    建物は豪農の民家をリノベーションしたもので、趣ある空間に、ガンダーラ様式の仏像やレリーフといったシルクロードの貴重な美術品や、人間国宝による陶芸作品などを展示しています。
    地域に根ざした文化施設として、芸術・文化の発展に寄与し続けています。

    https://www.silkroadmuseum.org/

    浜名梱包輸送 シルクロード・ミュージアム ロゴ
    浜名梱包輸送 シルクロード・ミュージアム



    スペシャルインタビュー
    「本物を見せたい」館長・鈴木鐵男の思いを広めたい

    浜名梱包輸送 シルクロード・ミュージアム 鈴木美智子さん
    浜名梱包輸送 シルクロード・ミュージアム 鈴木美智子さん

    Q. このミュージアムは、どのように生まれたのでしょうか?

    A. 当社の創業者で館長でもある鈴木鐵男と、シルクロード美術史家の田辺勝美先生との長年のご縁がきっかけです。田辺先生は、60年代からイランや中央アジアを中心にシルクロードの研究・調査をされてきました。鈴木は田辺先生の調査に同行するなかで、シルクロード文化に惹かれ「子どもたちにも本物を見せたい。そしてこの感動を伝えたい」という思いを強くし、築年数のある建物を改修して2021年に開館しました。

    Q. 展示の特徴は?

    A. ローマから中国まで、いわゆる「広義のシルクロード」をカバーしています。田辺先生の研究を踏まえて、古美術を漠然と集めるのではなく、歴史の骨組みをもとに学術的にも貴重なものを率先して収集しました。中でも注目は、ギリシャ文化の影響が見られるガンダーラ仏《弥勒菩薩立像》です。地中海から東アジアまでの文化のつながりを、立体的に体感できる構成になっています。

    Q. 今後の展望は?

    A. 専門家とも連携しながら、コレクションのアーカイブ整備を進めていきたいです。展示室は限られているので、デジタルなどを活用しながら、教育や研究にも活かせるミュージアムにしていけたらと考えています。



    ここでしか味わえない体験を。シルクロード・ミュージアムを楽しむ3つのヒント
    1. 仏像に触れる!驚きの展示体験
    シルクロード・ミュージアムのいちばんの特徴は、なんといっても「触っていい美術品」があること。ガンダーラ仏をはじめとする展示物のいくつかは、実際に手で触れてOK。ひんやりとした石の質感、彫刻の細やかな凹凸 ― 見るだけではわからない感覚が広がります。美術館なのに触っていいなんて、ちょっと特別な体験です。

    ガンダーラ仏に触れる★


    2. 江戸時代から続く、古民家のたたずまい

    ミュージアムの建物は、築200年以上の古民家を改修したもの。もともとはこの土地の豪農の家でした。使い込まれた柱や梁、やわらかな光の差し込む室内には、長い年月の重みとあたたかみが感じられます。天井の梁が奥へ行くほど低くなる造りもユニークで、奥の庭がまるで一幅の絵のように見える仕掛けになっています。

    江戸時代から続く、古民家のたたずまい


    3. 人間国宝の作品にも注目

    館内1階では、人間国宝による陶芸作品をはじめ、ガラスや版画など現代作家の作品も展示。展示替えもあり、行くたびに新しい出会いがあります。どれも技と美意識が詰まったものばかりで、見ごたえは十分。静かに作品と向き合える時間が流れています。

    人間国宝の作品にも注目



    ミュージアムショップ 今月のイチオシ
    【 シルクロードの塩 】

    数億年前、古代の海が地殻変動によって閉じ込められ、長い歳月を経て結晶化した天然の岩塩。そんなロマンあふれる塩を、ミュージアムショップでは5種類ご用意しています。ラインナップは、「ペルシャ岩塩」3種(神秘のブルー / ホワイト / オレンジ)と、「ヒマラヤ岩塩」2種(クリスタル / 紅塩)。それぞれ色合いや風味が異なります。人気商品のため、品切れの際はご容赦ください。


    シルクロードの塩:各 800円~1000円



    開催中の展覧会
    土器にドキドキ! 古代文明アートにロックオン★
    2025年5月17日(土)〜9月28日(日)
    https://www.silkroadmuseum.org/

    土器にドキドキ! 古代文明アートにロックオン★

    古代の人々の信仰や日常生活を物語る土器や土偶。古代の家畜であった瘤牛や馬、羊を模したリュトンや土偶、動植物や幾何学模様が描かれた土器は、古代の人々の自然観や美意識を反映しています。その愛らしく、ポップな描写はまさにアートの世界!インダス文明からイラン先史時代、さらにインド〜中国まで、およそ5000年前の土器と土偶の古代文明アートをご堪能ください!


    アイエム取材レポート → 土偶と土器と、ときどき神さま ― 「土器にドキドキ!」(レポート)





    シルクロードティーセットを始めました

    ウズベキスタンで家庭からレストランまで広く使われている、綿花模様の陶器のティーカップで紅茶を。添えられるのは、ウズベキスタン伝統のスイーツ、ピスタチオ入りのバクラウァです。バクラウァは、薄く重ねたパイ生地に新鮮なピスタチオをたっぷりと詰め、甘いシロップで仕上げた一品。香ばしいナッツの風味とほどよい甘さが絶妙に調和し、トルコのバクラウァよりも甘さ控えめで食べやすいのが特徴です。シルクロードを旅するように美術品を鑑賞したあとは、ひと息つけるティータイムをどうぞ。


    ティーセット:1名分 800円(写真は2名分)



    この特集に関連するミュージアム
    おすすめレポート
    学芸員募集
    肥後の里山ギャラリーの企画・運営担当者(学芸員) [肥後銀行本店 肥後の里山ギャラリー]
    熊本県
    【文化施設】荻窪三庭園・東山旧岸邸スタッフ募集! [荻窪三庭園 または 東山旧岸邸]
    東京都
    【公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団】学芸員募集! [ポーラ伝統文化振興財団(品川区西五反田)141-0031 東京都品川区西五反田2-2-10 ポーラ五反田第二ビル]
    東京都
    栃木県立博物館 学芸員(日本美術史)募集 [栃木県立博物館]
    栃木県
    奈良国立博物館アソシエイトフェロー(展覧会運営担当)1名の募集について [奈良国立博物館]
    奈良県
    展覧会ランキング
    1
    東京都美術館 | 東京都
    ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
    開催中[あと83日]
    2025年9月12日(金)〜12月21日(日)
    2
    上野の森美術館 | 東京都
    「正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-」
    開催中[あと41日]
    2025年9月20日(土)〜11月9日(日)
    3
    出羽桜美術館 | 山形県
    没後40年 有元利夫 優美な絵画世界への誘い
    開催中[あと69日]
    2025年9月5日(金)〜12月7日(日)
    4
    東京国立博物館 | 東京都
    特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」
    開催中[あと62日]
    2025年9月9日(火)〜11月30日(日)
    5
    国立西洋美術館 | 東京都
    オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語
    開催まであと26日
    2025年10月25日(土)〜2026年2月15日(日)