今井俊介　スカートと風景

視界に飛び込んでくるカラフルな風景を、単純に楽しめば良いとおもった。本人のインタビューで、モチーフとなっているスカートを風景として認識しているから作品にできているといっていたが、抽象として意味を探したり、無理に想像を働かせたりするより、風景として捉える方が健全だとかんじた。表現はひたすら平面で装飾的だが、ストライプが微妙な揺れや立体感を感じさせるところが面白い。また、色彩が原色だけだとうるさくて、見続けるとしんどくなりそうだが、ストライプに白が入っているおかげで、適度な緊張感と安らぎ、落ち着きをもたらしているとおもった。そういうことでは、ホワイトキューブでのインスタレーションには、向いているのかもしれない。