アマゾン民族館 開館10周年特別展

    アンデス文明展 -インカとその末裔-

    アマゾン民族館 | 山形県

    <アンデス文明展 -インカとその末裔-開催にあたって>  太陽の帝国、インカは案です山脈を背景に独特の文明を築き上げました。1533年、スペインのフランシスコ・ピサロの軍勢に滅ぼされるまで南北5000kmにわたって人口1000万人以上を有した輝ける大帝国でした。皇帝を「太陽の子」として崇めた彼らの栄光の跡は、今でもアンデス一帯に残っています。「空中都市」として有名なマチュピチュの巨大な石造建築群をはじめとして、太陽の神殿、太陽の処女の館、サクサイアマンの城砦・・・。鉄器も大型駄獣の知らないインカが、大帝国を築き上げたのです。中央アンデス地帯には、インカ文明に先行した数千年にわたる数多くの文化があり、インカはそれらの文化を統合し集大成したのです。  インカ帝国滅亡後、300年にわたってスペインの植民地となりインディヘナ(先住民)は虐待と搾取にあえぎました。アンデスの奥深い山岳地帯では、農民達は今でも段々畑を耕し、リャーマやアルパカを飼い続けています。インディヘナ達は貧しく、彼らの表情には滅ぼされた民族の悲哀が漂っています。  昨年6月、クスコで行われたインティライミ(太陽の祭り)に、私は久々に参加しました。インカの末裔達は赤、黄、緑など原色を基調とした多彩な民俗衣装をまとい、サクサイアマン城砦跡に集まり、インカ時代の踊りや宗教的儀式を再現しました。インティとは「太陽」の意味で、その年に収穫されたトウモロコシから作った酒「チチャ」を黄金のつぼに入れて太陽に捧げます。広大な城跡を埋め尽くした人の波と彼らの熱狂と興奮を見ると、まるでインカが復活したかの錯覚に襲われました。リマの日本大使館附属学校で教鞭を取る傍ら、数年にわたってインカ、プレインカの遺跡を訪ね歩いた青春の1こまが走馬燈のように甦ってきました。真っ青なアンデスの空にコンドルが舞い、哀調を帯びたフォルクローレの音楽が峰々に響しています。  アマゾン民族館10周年記念に、今まで収集した民族資料1000点をもとに「アンデス文明展」を企画してみました。この特別展を通して、未だに謎を秘めたインカ、プレインカの文明とその末裔に思いを馳せ、ロマンを感じていただければ幸いです。 アマゾン民族館 館長 山口吉彦
    会期
    2004年3月6日(土)〜2005年2月14日(月)
    会期終了
    開館時間
    9:00~17:00
    料金
    個人:大人500円、高校・大学生300円、小中学生200円 団体:大人450円、高校・大学生270円、小中学生180円
    休館日 毎月第3月曜日、12/29~1/3、2/15~2/28
    会場
    アマゾン民族館
    住所
    〒997-0802 山形県鶴岡市伊勢原町8-32 出羽庄内国際村内
    0235-25-3600
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