「青磁を極める-岡部嶺男展」

    兵庫陶芸美術館 | 兵庫県

     岡部は陶磁器の産地として知られる愛知県瀬戸に、陶芸家・加藤唐九郎の長男として生まれ、幼少のころから陶磁器に親しみました。1940年に21歳で入営し、復員後、本格的に作陶活動を再開すると、織部・志野・黄瀬戸・灰釉・鉄釉などの地元の伝統技法をもとに作域を広げていきます。なかでも器胎にびっしりと縄文を刻みつけた織部や志野の作品をはじめ、ロクロ目を活かし、ヘラで削ってリズミカルな文様を施した作品など、そのどれもがいきいきとした生命力に溢れ、高い評価を得ました。その後、古瀬戸釉を研究する過程で発見した美しい釉調がきっかけとなり、青瓷(磁)によって独自の創作を極めることを志します。そして、厳しく凛とした器形に、しっとりとした艶のある不透明な釉調の<粉青瓷>、透明感ある釉調と青緑の釉色が美しい<翠青瓷>、誰もが為し得なかった黄褐色の<窯変米色青瓷>など、世に「嶺男青瓷」と謳われる格調高い作品を次々と生み出し、「創作としての青瓷」の可能性を世に問うのです。  本展では、その気迫に満ちた一人の鬼才の作陶活動を、初期から最晩年までの作品約170点にて一堂に展観します。古典の再現ではなく、現代を生きる一人の芸術家として、自らの美意識を作品に写し出すことに生涯をかけた岡部嶺男の軌跡を今、あらためてたどります。
    会期
    2007年12月15日(土)〜2008年3月2日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~18:00
    7~8月の土・日曜日は9:30~18:00
    ※入館は17:30まで
    料金
    一般800円(700円)、大高生600円(500円)、中小生400円(300円) ※( )内は前売および20名以上の団体割引料金です。 ※兵庫県内在住・在学の中小生はココロンカード持参で無料になります。 ※兵庫県内在住の65歳以上の方は半額になります。 ※障害のある方およびその介護者の方は半額になります。 ※17:00以降に観覧される場合は夜間割引料金になります。(一般500円、大高生300円、中小生100円) ※前売券はローソンチケット(Lコード53448)で発売しています。
    休館日 月曜日(祝休日の場合は翌平日)、12月31日、1月1日
    会場
    兵庫陶芸美術館
    住所
    〒669-2135 兵庫県丹波篠山市今田町上立杭4
    079-597-3961
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