拓本とその流転

    台東区立書道博物館 | 東京都

    古代の中国では、簡便な方法で複写をする拓本の技術が考案されました。 現存する最古の拓本は、敦煌の蔵経洞(第十七窟)で発見された唐時代の「温泉銘」ですが、拓本の起源はそれ以前にさかのぼると考えられます。しかし唐時代の拓本は、ごくわずかしか残されていません。広義には、歴代の石刻を「碑」と総称しています。碑は隷書や楷書など、荘重で整斉な書体が多く用いられます。一方、書法を伝えるために木や石に名筆を刻したものを「帖」といい、行書や草書など実用の書体が多くを占めています。宋時代には、上質の紙や墨が製造されるようになり、拓本の技法も多様になります。上等な拓本は、工芸意匠の粋を尽くした、えも言われぬ美しさがあり、収蔵家の垂涎の的となりました。毎年恒例となった東京国立博物館と台東区立書道博物館との連携企画、今回は、書の学習において最も基本となる中国の著名な拓本を、その流転にも目を向け、さまざまなエピソードをまじえてご紹介します。原石がすでに亡佚した貴重な唐拓・宋拓や、王羲之の名品など、世界有数の拓本を一望できる貴重な機会です。本展を通して、拓本の持つ魅力を存分にお楽しみください。
    会期
    2011年3月15日(火)〜5月15日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:30~16:30(入館は16:00まで)
    公式サイト http://www.taitocity.net/taito/shodou/
    会場
    台東区立書道博物館
    住所
    〒110-0003 東京都台東区根岸2-10-4
    03-3872-2645
    おすすめレポート
    学芸員募集
    あべのハルカス美術館 学芸員募集 [あべのハルカス美術館]
    大阪府
    北海道標津町文化財担当職員募集 [標津町ポー川史跡自然公園]
    北海道
    事務補佐員(有期雇用職員)募集【国立科学博物館附属自然教育園】 [国立科学博物館附属自然教育園]
    東京都
    ふくやま美術館 学芸員(職務経験者)募集 [ふくやま美術館]
    広島県
    標津町文化財担当職員募集 [標津町ポー川史跡自然公園]
    北海道
    展覧会ランキング
    1
    アーティゾン美術館 | 東京都
    クロード・モネ -風景への問いかけ
    開催まであと189日
    2026年2月7日(土)〜5月24日(日)
    2
    東京国立博物館 | 東京都
    特別展「江戸☆大奥」
    開催中[あと50日]
    2025年7月19日(土)〜9月21日(日)
    3
    国立科学博物館 | 東京都
    特別展「氷河期展 〜人類が見た4万年前の世界〜」
    開催中[あと72日]
    2025年7月12日(土)〜10月13日(月)
    4
    安城市民ギャラリー | 愛知県
    つちやあゆみ展 木と音のワンダーランド
    開催中[あと29日]
    2025年7月19日(土)〜8月31日(日)
    5
    国立西洋美術館 | 東京都
    スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで
    開催中[あと57日]
    2025年7月1日(火)〜9月28日(日)