中国・明清陶磁の至宝 ―官窯の洗練、民窯の創造

    出光美術館(門司) | 福岡県

    中国陶磁の発展は、中華帝国の宮廷とその周辺の御用器を供給する、官窯(かんよう)の存在が大きな要因になっています。とくに明・清時代には、景徳鎮(けいとくちん)に官窯の専用工房――御器厰(ぎょきしょう 御窯厰)が設けられ、最良の原材料と最高の技術を動員して、御用陶磁器が作られました。今回は、出光コレクションの誇る明・清時代の陶磁の中から、御用器を中心とした名品を厳選して展観します。 また今回は、これまで紹介する機会の多かった明朝陶磁に加え、とくに清朝陶磁にもスポットをあてます。技術がきわめて高度に発達し、芸術性も高い清朝陶磁は、戦前に宋磁の蒐集から始まった当コレクションとしては、戦後の比較的最近の蒐集によるものです。折に触れて公開しておりますが、名品を一堂に紹介するのは初めてと言ってよいでしょう。各作品に顕れた技巧の冴えと、研ぎ澄まされた美意識の発露にご注目いただきたいと思います。 本展に登場する作品は、いわゆる“鑑賞陶器(かんしょうとうき)”にあたります。日本の近代の中国陶磁鑑賞や研究が、茶道や文人趣味の審美眼から行われていたのに対して、純粋な鑑賞を目的とすることが提唱され、それを鑑賞陶器と呼ぶようになりました。その結果、中国陶磁の本流の作品が蒐集されるようになりました。本展に出品される明・清陶磁の名品は、まさに、その典型と言えるでしょう。 作品は、およそ時代順や技法ごとに展示しておりますが、陶磁史の流れとともに、1点1点をじっくりご鑑賞いただき、名品中の名品の迫力を味わっていただくことを期待いたしております。
    会期
    2013年11月1日(金)〜2014年2月2日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~17:00(入館は16:30まで)
    料金
    一般 600円/高・大学生 400円
    ※中学生以下無料(保護者の同伴が必要です)
    ※20名以上の団体は100円引き
    ※障害者手帳をお持ちの方は100円引き、介護者1名は無料
    休館日 月曜日休館 ただし11月4日(月祝)、12月23日(月祝)、1月13日(月祝)は開館、年末年始(12月28日(土)~1月3日(金))は休館
    公式サイト http://www.idemitsu.co.jp/museum/moji/exhibition/present/index.html
    会場
    出光美術館(門司)
    住所
    〒801-0852 福岡県北九州市門司区東港町2-3
    093-332-0251
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