藤田美術館の至宝 国宝 曜変天目茶碗と日本の美

藤田傳三郎（ふじたでんざぶろう）は、山口県萩出身の明治を代表する実業家として知られています。 傳三郎は明治維新以後の動乱期に、廃仏毀釈によって仏教美術品が失われることを防ぐために、私財をなげうって文化財を保護しました。長男・平太郎、次男・徳次郎の親子2代で日本文化の精髄としての美術品を系統立てて収集。それらを公開するために、昭和29年に藤田美術館は開館しました。以来一度もまとまって館外に出品されることがなかった貴重な所蔵品の数々が、今回初めて福岡で公開されることになりました。本展では、茶道具をはじめ、仏教美術や書蹟、近世絵画、染織、考古資料など国宝6件、重要文化財25件を含む124件が展示されます。なかでも国宝「曜変天目茶碗ようへんてんもくちゃわん」は必見中の必見。会期中全期間展示します。（作品保護のため、会期中展示替えを行います。）