八木重吉―さいわいの詩人(うたびと)―展

    町田市民文学館 ことばらんど | 東京都

    東京府南多摩郡堺村相原(現・町田市相原町)に生まれた詩人・八木重吉は、29年の短い生涯の中でキリスト教への一途な信仰に貫かれた清澄で至純な詩を残しました。重吉27歳のときに、再従兄である小説家・加藤武雄の尽力により生前唯一となる詩集『秋の瞳』を刊行。プロレタリア文学やダダイズムなどの多様な文学が花開いた大正詩壇の中で新鮮さをもって迎えられ、高く評価されました。 重吉が本格的に詩作に打ち込んだのは、結婚から亡くなるまでのおよそ5年。この間に3000編以上に及ぶ詩を生みだし、晩年、結核と闘いながら病床でまとめた詩稿は、再び加藤に託されて詩集『貧しき信徒』として没後刊行されました。心に根ざす深いかなしみ、現実生活の中での苦悩や喜び、身近な自然、家族や信仰、ふるさとへの思慕などを、簡潔で平明素朴な言葉によって綴る重吉の詩は、透明な結晶体のような純粋な光を放ち、多くの人々の心に響き、今なお読み継がれています。 本展では重吉の人生を紐解き、文学や信仰、妻・とみとの出会い、ふるさと相原で過ごした日々が詩人・八木重吉に与えたもの、彼にとっての詩の意味を探り、詩と信仰の合一を願い、かなしみを詩いつづけた末に辿りついた詩境に迫ります。信仰と自我の狭間で叫び、或いはささやいた重吉の言葉の数々は、数多の災害に直面して自然への畏怖を抱き、人々の思いや身近な幸せに気付きはじめた現在の私たちに、ひとつの問いを、ひとつの答えを示してくれることと思います。
    会期
    2016年10月22日(土)〜12月25日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~17:00
    料金
    一般400円、大学生・65歳以上200円、高校生以下無料
    ※ただし、10月22日(土曜日)、23日(日曜日)、26日(水曜日)、11月3日(木曜日)、12月25日(日曜日)は無料
    休館日 毎週月曜日、11月10日(木曜日)、12月8日(木曜日)
    公式サイト https://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08Literature/tenrankai/20160824153236743.html
    会場
    町田市民文学館 ことばらんど
    住所
    〒194-0013 東京都町田市原町田4-16-17
    042-739-3420
    おすすめレポート
    学芸員募集
    東山旧岸邸 正社員・契約社員 募集! [東山旧岸邸]
    静岡県
    令和7年10月1日付採用 栃木市職員募集! [栃木市]
    栃木県
    千葉県教育振興財団 8月採用 正規職員募集 [公益財団法人千葉県教育振興財団]
    千葉県
    令和7年度高松市会計年度任用職員 資料館等学芸員募集中! [高松市石の民俗資料館]
    香川県
    府中市美術館 学芸員募集 [府中市美術館]
    東京都
    展覧会ランキング
    1
    国立西洋美術館 | 東京都
    西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで
    開催中[あと31日]
    2025年3月11日(火)〜6月8日(日)
    2
    アーティゾン美術館 | 東京都
    クロード・モネ -風景への問いかけ
    開催まであと275日
    2026年2月7日(土)〜5月24日(日)
    3
    東京国立博物館 | 東京都
    イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~
    開催中[あと87日]
    2025年3月25日(火)〜8月3日(日)
    4
    TOKYO NODE | 東京都
    デザインあ展 neo
    開催中[あと138日]
    2025年4月18日(金)〜9月23日(火)
    5
    東京都美術館 | 東京都
    ミロ展
    開催中[あと59日]
    2025年3月1日(土)〜7月6日(日)