アカシアの記録 長沢 明 展

    日本橋髙島屋S.C.本館 | 東京都

    長沢明の7年ぶり2回目の個展を開催いたします。 長沢は、1994年東京藝術大学大学院日本画専攻を修了、その後ニューヨーク研修や英国留学で、欧米の近現代美術や美術論法にも直に触れる体験をしました。2003年頃から、壁画のような画面でトラなどの動物を原始的な造形としてダイナミックに描く作品を発表し、高い評価を得ています。パネルに寒冷紗を張り、石膏や土を塗り込み、風化した壁のような支持体を作るのは、長沢が時を遡り、人の思考以前の意識と交感するための儀式なのかもしれません。そうして“描く”というよりは、重ねた絵具を削りながらカタチを画面に“刻印(記録)”していきます。 生と死という、生物にとって最も身近で深刻な問題でありながら、間際に追い詰められるまではさほど誰も意識しないであろう、或いはまた、この多様化したデジタルな現代においては、口に出して語るには多少の躊躇と真摯な覚悟を伴うこのテーマに対して、長沢は真正面から向き合います。 トラは私たちの似姿、クジラは抗えぬ大きな存在への畏怖、トリは自由と未来を先導するものの象徴、さらに近年はヒトの姿も登場し、より主題に肉薄していきます。 個展タイトルの「アカシアの記録(Akashic Records)」は、この世の創生からのすべての事象、想念が記録されている世界記憶の概念のこと。今展では大作から小品の絵画作品の他、1999年頃に制作していた記憶の化石ともいえる「土本」シリーズの新作も発表いたします。 全てを受け入れ、自然と同化し、“意味”を超えた現代の神話の語り部になるべく、長沢明がまた一歩世界の深淵に足を踏み込みます。
    会期
    2020年6月3日(水)〜6月22日(月)
    会期終了
    開館時間
    10:30~19:30
    ※本館8階特別食堂とレストラン街及び地2階レストラン街は11:00~21:30
    料金
    無料
    公式サイト https://www.takashimaya.co.jp/nihombashi/departmentstore/topics/detail.html?category=art&id=30161#contents
    会場
    日本橋髙島屋S.C.本館
    住所
    〒103-8265 東京都中央区日本橋2-4-1
    03-3211-4111
    おすすめレポート
    学芸員募集
    あべのハルカス美術館 学芸員募集 [あべのハルカス美術館]
    大阪府
    北海道標津町文化財担当職員募集 [標津町ポー川史跡自然公園]
    北海道
    事務補佐員(有期雇用職員)募集【国立科学博物館附属自然教育園】 [国立科学博物館附属自然教育園]
    東京都
    ふくやま美術館 学芸員(職務経験者)募集 [ふくやま美術館]
    広島県
    標津町文化財担当職員募集 [標津町ポー川史跡自然公園]
    北海道
    展覧会ランキング
    1
    アーティゾン美術館 | 東京都
    クロード・モネ -風景への問いかけ
    開催まであと189日
    2026年2月7日(土)〜5月24日(日)
    2
    東京国立博物館 | 東京都
    特別展「江戸☆大奥」
    開催中[あと50日]
    2025年7月19日(土)〜9月21日(日)
    3
    国立科学博物館 | 東京都
    特別展「氷河期展 〜人類が見た4万年前の世界〜」
    開催中[あと72日]
    2025年7月12日(土)〜10月13日(月)
    4
    安城市民ギャラリー | 愛知県
    つちやあゆみ展 木と音のワンダーランド
    開催中[あと29日]
    2025年7月19日(土)〜8月31日(日)
    5
    国立西洋美術館 | 東京都
    スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで
    開催中[あと57日]
    2025年7月1日(火)〜9月28日(日)