
世田谷美術館「こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界」会場
ロングセラー「こぐまちゃんえほん」シリーズを描いたわかやまけん(若山憲、1930–2015)の創作の全貌を紹介するはじめての展覧会が東京で始まる。
わかやまけんは岐阜県岐阜市生まれ。地元でデザインを学び、グラフィックデザインの仕事を経て、20代前半で上京。
教科書や紙芝居の挿絵などを手がけた後に、絵本の創作活動に入り、詩的な画風で独特の絵本の世界を築いた。
「こぐまちゃんえほん」シリーズは、「日本の子どもがはじめて出会う絵本を作りたい」という思いのもと、1970年に誕生。作画の若山に加え、児童文学作家・歌人の森久保仙太郎(もりひさし)、児童劇作家の和田義臣、こぐま社創業者で編集者の佐藤英和という4人の合議制で作られた。
展覧会では累計発行部数が1,000万部を超える「こぐまちゃんえほん」のリトグラフを一挙に公開。
また『きつねやまのよめいり』「おばけのどろんどろん」シリーズなど「こぐまちゃんえほん」とは大きく作風が異なる絵本のリトグラフと原画も紹介する。
約30冊の絵本のリトグラフと原画、雑誌の表紙原画や貴重な資料など約230点で、わかやまけんの多彩な創作活動に迫る。
「こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界」は世田谷美術館で2022年7月2日(土)~9月4日(日)に開催。入館料は一般 1,200円など。

世田谷美術館「こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界」会場

世田谷美術館「こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界」会場

世田谷美術館「こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界」特設ショップ