
東京造形大学附属美術館「ヤマザキマリの世界」会場より ヤマザキマリ
漫画家・文筆家・画家として活躍するヤマザキマリ(1967-)の創作活動を振り返る展覧会が、東京で開催される。
ヤマザキマリは14歳だった1984年に、初めて1人で渡欧。フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を学んだ後、さまざまな文明圏で生活。
古代ローマと現代日本の入浴文化をクロスオーバーさせて大ヒットした漫画『テルマエ・ロマエ』をはじめ、数々の漫画作品のほか多くのエッセイも手掛け、多くの人々を魅了し続けている。
展覧会は、2019年4月からヤマザキが客員教授を務める東京造形大学で開催されるもので、『テルマエ・ロマエ』の手描き原稿のほか、エッセイストとしての著作活動も網羅的に紹介。
また、山下達郎の新譜「Softly」のジャケットに用いられた油彩の肖像画など、画家としての作品も展示する。
新作も展示されており、《桐竹勘十郎の肖像》と《立川志の輔の肖像》の2点について聞かれたヤマザキは「絵画は時間があるだけ描いてしまうので、前日まで描いていた。展覧会に出展するため(山下達郎も含めた)3点の油絵が家から無くなると、とても寂しく感じた。今後も油絵は描いていきたい」と、ユーモアを交えて語った。
「ヤマザキマリの世界」は東京造形大学附属美術館で2022年10月25日(火)~11月26日(土)、ZOKEIギャラリー(東京造形大学12号館1階)では~11月18日(金)に開催。入場料は無料。日曜・祝日は休館だが、10月30日(日)と11月6日(日)は特別開館される。

東京造形大学附属美術館「ヤマザキマリの世界」会場 (左から)《山下達郎の肖像》2022年 / 《立川志の輔の肖像》2022年

東京造形大学附属美術館「ヤマザキマリの世界」会場より 『テルマエ・ロマエ』2008〜2013年

東京造形大学附属美術館「ヤマザキマリの世界」会場より 「漫画ができるまで 〜ネームからペン入れまで〜」

東京造形大学附属美術館「ヤマザキマリの世界」第2会場 ZOKEIギャラリー

東京造形大学附属美術館「ヤマザキマリの世界」第1会場