
東京国立博物館 法隆寺宝物館「デジタル法隆寺宝物館」
聖徳太子の発願で7世紀初頭に建立された法隆寺ゆかりの名宝を、先端技術を駆使したデジタルコンテンツや複製でくわしく鑑賞、体験する展示室が東京国立博物館に完成し、報道陣に公開された。
新しい展示室は、東京国立博物館 法隆寺宝物館に設けられる「デジタル法隆寺宝物館」。
法隆寺宝物館は、同寺に伝来し、皇室に献納された宝物300件あまりを収蔵・展示することを目的として、昭和39年(1964)に開館(平成11年(1999)に建て替え)。
「デジタル法隆寺宝物館」では、保存上の理由で常時展示がかなわない貴重な作品を、デジタルを活用した最新技術で紹介する。
2023年1月31日(火)からは国宝「聖徳太子絵伝」をテーマに、臨場感あふれるグラフィックパネル(複製)と、大型8Kモニターで絵の詳細まで自在に鑑賞できるデジタルコンテンツを展示。
パネルは法隆寺の絵伝にあった時と同じように、コの字方に配置。同所では2020年に開催された「5Gで文化財 国宝『聖徳太子絵伝』ARでたどる聖徳太子の生涯」でも、聖徳太子絵伝が紹介されたが、新しいパネルではより詳細に復元されている。
デジタルコンテンツは「8Kで文化財 国宝『聖徳太子絵伝』」。1面で18億画素の画像データを、70インチ8Kモニターで表示。聖徳太子の表情までくわしく確認することができる。
あわせて、復元模造として制作された伎楽面と伎楽装束も展示する。
「8Kで文化財 国宝『聖徳太子絵伝』」は2023年7月30日(日)まで。8月からは「法隆寺金堂壁画」の展示となり、半年ごとに入れ替えられる予定。

東京国立博物館 法隆寺宝物館「デジタル法隆寺宝物館」

東京国立博物館 法隆寺宝物館「デジタル法隆寺宝物館」

東京国立博物館 法隆寺宝物館「デジタル法隆寺宝物館」

東京国立博物館 法隆寺宝物館「デジタル法隆寺宝物館」伎楽面・伎楽装束の復元模造