春の江戸絵画まつり

    与謝蕪村 「ぎこちない」を芸術にした画家

    府中市美術館 | 東京都

     深く静かな趣をたたえる自然の中の情景、飄逸で洒脱な俳画、そして、どう見ても気色の悪い、いわば苦みを発散する人物画。そのどれもが、与謝蕪村(1716─83)が到達した晩年の画境です。とりわけ自然の情景を描いた作品が絶賛される蕪村ですが、さまざまな作品を見渡せば、個性と深みと面白みにあふれ、まるで絵画のおもちゃ箱を見るような楽しさがあります。    蕪村は、晩年より前から、日々大忙しの人気画家でした。ときには中国絵画そのものを思わせる見事な技を見せたり、流麗で美しい線やフォルムでうならせたりもします。しかし、それ以上に多くの作品に感じられるのが、線描や形のぎこちなさと、そこから生まれる親しみやすさ、かわいらしさです。下手だということではありません。蕪村自身がその面白さを自覚して、意図的に表現しているとしか思えないのです。朴訥さと力強さの境に、あるいは、か細さと揺らめきの狭間にあるような、きわめてデリケートなぎこちなさや頼りなさが、初期から晩年まで、蕪村の絵の根幹にあるように見えます。    そんな蕪村のこだわりに注目しながら、約100点の作品を集めました。 それによって、「晩年の情景絵画だけではない」新しい蕪村のストーリーに目を向けてみたいと思います。 「ヘタウマ」のマンガに慣れ親しんでいる私たちには、蕪村やその時代の京都の人々と同じ感性が、きっと備わっているはずです。
    会期
    2021年3月13日(土)〜5月9日(日)
    会期終了
    開館時間
    午前10時から午後5時(入場は午後4時30分まで)
    料金
    一般700円(560円)、高校生・大学生350円(280円)、小学生・中学生150円(120円)
    注記:()内は20名以上の団体料金。
    注記:未就学児および障害者手帳等をお持ちの方は無料。
    注記:常設展もご覧いただけます。
    注記:府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料。
    2度目は半額!
    観覧券をお求めいただくと、2度目は半額になる割引券がついています(本展1回限り有効)。
    休館日 月曜日(5月3日は開館)
    公式サイト https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/
    会場
    府中市美術館
    住所
    〒183-0001 東京都府中市浅間町1-3
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
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