びちゃ
川俣正と青木野枝が見たくて行った。土曜日の昼だが、ほとんど人がいなかった。時間がなくて参加型のタノタイガのタノニマスのお面を作れなかったのは残念だったが、タノニマスは非常におもしろかった。実際に見る前(HPで情報を見て)は稚拙で似通ったものが並んでいるのではないかと想像していたが、手の込んだものもあり、また、バリエーション豊かで、作り手の個性、違いが多様に表現されていて、見ていても飽きないインスタレーションになっていた。タノタイガのポートレートは風俗嬢の衣装を作家が着て、その風俗嬢に撮影しもらった作品だが、見ていて気持ちいいものではない。それがかえって考えさせる。差別意識やハラスメント、低所得層の社会問題等、普段見たくない、目を逸らしがちなテーマを眼前に表現することによって。井川丹の作品は、時間ごとに鳴る音楽だが、落ち着いて聞く時間がなかった。黒川岳の石の穴に頭を入れて、音を楽しむと解説にあったので、頭を入れてみたが何も聞こえなかった。