前衛陶芸の旗手・八木一夫の回顧展

    没後25年 八木一夫展

    東京都庭園美術館 | 東京都

     八木一夫は京都に生まれ、1931(昭和6)年京都市立美術工芸学校彫刻科に入学。卒業後、京都市から国に移管された国立陶磁器試験場に伝修生として入場し、沼田一雅に師事しました。戦後間もない1946(昭和21)年には「青年作陶家集団」を結成して、新しい陶芸の創造を目指し、二年後に鈴木治、山田光らと「走泥社(そうでいしゃ)」を結成しました。  1954(昭和29)年に発表した≪ザムザ氏の散歩≫は、陶芸の概念を大きく崩し、八木一夫は他の分野のつくり手からも注目される存在となりました。  ≪ザムザ氏の散歩≫はカフカの小説『変身』の主人公が一夜にして昆虫に変身したことを題材にしており、八木は自身の陶芸家としての変貌と重ね合わせています。ロクロで成型した円環を横向きに立て、昆虫の触覚や足を思わせる円筒をつけたこの作品は、日本陶芸界の記念碑的作品と位置付けられています。  八木一夫は、イサム・ノグチ、河井寛次郎、富本憲吉、堀内正和らといった多彩な交流関係の中で互いの制作に影響を与え合い、その後も前衛陶芸の旗手として活躍しました。八木は60歳で突然の死を迎えましたが、その革新的な造形世界は、現在でも異彩を放ち続けています。
    会期
    2005年7月2日(土)〜8月21日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00-18:00 (入館は17:30まで)
    料金
    一般1000円(800円)、大学生800円(640円)、小中高校生と65歳以上500円(400円) ※( )内は20名以上の団体料金。未就学児、障害のある方とその介護者1名、教育活動として教師の引率する都内の高校生とその教師は無料です(事前申請が必要)。 第3水曜日(7月20日、8月17日)は、65歳以上の方は無料です。
    休館日 第2、第4水曜日
    会場
    東京都庭園美術館
    住所
    〒108-0071 東京都港区白金台5-21-9
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
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