長男久蔵・生誕四百四十年記念「長谷川等伯展」

　長谷川等伯は能登国七尾出身であり、当館では開館の翌年平成8年より毎年「長谷川等伯シリーズ展」を開催してきました。開館5周年には国宝「楓図」（京都市・知積院所蔵）を展示、開館10周年、当シリーズ展10回記念の平成17年には、日本水墨画の最高峰と称される国宝「松林図屏風」（東京国立博物館所蔵）を特別公開することができました。 　13回目となる今年は、等伯の後継者として「清雅　父にまさる」といわれながらも、一派で祥雲寺障壁画（知積院所蔵）完成間近に26歳という若さで逝去した、七尾生れの長男・久蔵生誕440年にあたります。この記念の年に、等伯の「楓図」と共に絶大な人気を誇る久蔵の代表作・国宝「桜図」（知積院所蔵）を、桜の時期にあわせて郷里七尾で特別公開します。 　また、等伯や息子の宗宅、宗也、左近の作品も集います。出品作品11点中7点が七尾初展示となりますので、是非ご覧ください。