主に織物図案や工芸装飾などのデザイナーとして明治~昭和初期まで活躍した神坂雪佳(かみさかせっか)。琳派の流れを受けた大胆な意匠は、戦後、海外のコレクターに絶大の人気を誇り、平成13年には日本人ではじめてエルメス社発行のカタログ誌「LE MONDE D`HERMES」(ル・モンド・エルメス)の表紙、巻頭記事にとりあげられました。大胆な意匠は今も見るものに斬新さと感動を与えます。京で洗練された琳派デザインをどうぞお楽しみ下さい。今回は、日本随一のコレクションを誇る細見美術館と、雪佳デザインの木版図案集を出版して、神坂雪佳の名を一躍世に広めた、版元 芸艸堂(うんそうどう)のご協力を得て、肉筆画をはじめ漆芸家であった弟祐吉との合作である工芸作品もご紹介します。