二つの東海道五十三次展

本年、生誕220周年を迎えた江戸時代を代表する浮世絵師の巨匠・初代歌川広重が描いた最高傑作の「保永堂版の東海道五十三次」。これに対して、昭和の木版画の第一人者である関野凖一郎がライフワークとして取り組んだ昭和の東海道五十三次。今回の特別展では、江戸時代と昭和戦後に制作された二つの東海道五十三次の大作シリーズを紹介します。 江戸と昭和、伝統と斬新さが織りなす両者の木版画作品を見比べながら、東海道風景の移り変わりや伝統・開発といった時代の波に想いを馳せてみましょう。昔も今も日本を魅了してやまない、古くて新しい、そして伝統と創造を発信し続ける「東海道」の魅力や旅愁を感じていただければ幸いです。