伊那市創造館

当館の前身である上伊那図書館は、学校の先生たちの上伊那の教育のためにと切望する動きから昭和5(1930）年12月に開館しました。国重要文化財「片倉館」や台湾総督府を建てた森山松之助と鉄筋コンクリート建築を多く手掛けた黒田好造が設計した美しい建物や、完全な設備は「壮麗完備天下に誇る」と称され、長きにわたり上伊那の学術の中心となりました。 平成22年5月に伊那市創造館として、リニューアルオープン。建物を「市有形文化財」として保存しながら、市民の生涯学習の場として活用するとともに、教育、学術及び文化の発展に寄与することを目的とした社会教育施設です。 旧上伊那図書館の歴史を紹介する展示室、国重要文化財である神子柴遺跡出土の石器と「顔面付釣手形土器」などを展示する展示室、伊那谷の大地を知ることのできる地質展示室、伊那谷を放浪した俳人・井上井月の展示室の常設とあわせて、「縄文から宇宙まで」をテーマにした様々な企画展を開催しています。