
世田谷美術館「麻生三郎展 三軒茶屋の頃、そしてベン・シャーン」会場
戦中から戦後にかけて活躍した画家・麻生三郎(1913-2000)の生誕110年を記念した展覧会が、東京で開催される。
麻生は現在の東京都中央区生まれ。戦争末期の空襲で豊島区長崎のアトリエを失い、1948年、世田谷区三軒茶屋に転居。この地から《ひとり》(1951年)や、1950年代半ばにくり返し描いた《赤い空》の連作など、戦後復興期の代表作が生まれた。
展覧会では、1972年に川崎市多摩区生田に転居するまで、世田谷に住んだ25年間に着目。油彩、素描あわせて約110点をはじめ、野間宏、椎名麟三など文学者たちとの交流を示す挿絵や装丁の仕事を展示。
当時の麻生が強く惹かれた、アメリカを代表する社会派の画家ベン・シャーンの版画集『リルケ「マルテの手記」より 一行の詩のためには…』など、麻生旧蔵の作品群も紹介する。
「麻生三郎展 三軒茶屋の頃、そしてベン・シャーン」は世田谷美術館 1階展示室で、2023年4月22日(土)~6月18日(日)に開催。入館料は一般 1,200円など。

世田谷美術館「麻生三郎展 三軒茶屋の頃、そしてベン・シャーン」会場

世田谷美術館「麻生三郎展 三軒茶屋の頃、そしてベン・シャーン」会場

世田谷美術館「麻生三郎展 三軒茶屋の頃、そしてベン・シャーン」会場