読者
レポート
レポート
国立西洋美術館「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」
国立西洋美術館 | 東京都
2016年10月21日
国立西洋美術館「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」
文 [エリアレポーター]コロコロ / 2017年10月20日
北斎がひきつれてきた名画の数々
西洋絵画を見ていると必ず目にするジャポニスムの文字。浮世絵が影響を与えたという解説を断片的に見てきました。それらを一堂に会して鑑賞できたらと思ったことが過去にありました。まさかそれが現実になるとは!
10月20日 プレス内覧会 国立西洋美術館 「北斎とジャポニスム」
なぜに「北斎」?
西洋絵画に影響を与えた浮世絵師は、広重、国芳、歌麿などもいたはず。ところが北斎は「この1000年で最も重要な功績を残した世界の100人」に選ばれるなど特別扱い。その理由を探ってみます。館長による見どころ紹介
大盛況のプレス内覧会。馬渕明子館長よりご挨拶がありました。29年前、同館でジャポニスム展が行われ、時を経て「一人の浮世絵師と西洋の芸術家を組み合わせる」という世界初の試みに至ったのは、世界の注目とともに研究を重ねた賜物。
レセプション 馬渕明子館長 ご挨拶
構成は「北斎と〇〇」というようにモチーフごとの章立て。会場を見るコツは、各章で壁が色分けされているのでそれを目安にするとよいとのこと。

テーマが変わると壁の色も変わります
館長にインタビューしました
Q:他にも浮世絵師はいたはずなのになぜ、北斎がその中心となったのでしょうか?A:開国すると、外交官が日本にやってきて、報告として紀行文を書きます。日本の状況を伝えるため挿絵を探した時、北斎の絵が目についたようです。なぜ、北斎だったかといえば、描写のユニークさ、的確さ、幅の広さなどが彼らの心をとらえました。また、目につきやすい状況も(出版数が多かった?)あったのでは?

1章 【西欧人の日本紀行寄稿】
展示や音声ガイドより
展示を順に追って見ていくと、とにかくレパートリーが広い! そしてバリエーションも! 動植物はもちろん、人物画、風景画、春画まで!
北斎の人物画コーナー(ピンク)

北斎と動物(赤)

北斎と植物(黄色)

春画(独立ブース)
しかもただ描いたわけではありません。圧倒的な描写力に、人物のウィットに富んだ表情や動き。そして膨大な量! 外国では描かれないモチーフの斬新さもより際立ったのでしょう。また同じテーマで何度も描く連作という作風がない西洋では、驚異的だったはず。
一筆に宿る描写力
私が描写力を感じたのは、一筆で描かれた女性の背中。影もないたった一筆の輪郭。それだけで柔らかで丸みをおび、ふくよかで優しさまで感じたのです。一方、ドガの背中は、幾重にも筆を加えていますが、たくましい!『一筆画譜』に描かれた人物も、最小限の線で、対象を一発で決めています。油彩を重ねる西洋人には神業だったかも・・・

エドガー・ドガ 《背中を拭く女》1888-92年頃 国立西洋美術館(梅原龍三郎氏寄贈)
輪郭がものの本質をとらえる
音声ガイドの中で同様なことを語っていました。「対象を表す輪郭は、ものの本質を表し、浜辺の波が海すべての波を表現している」と。筆一本で対象の本質を浮かび上がらせる北斎の画力を西洋の芸術家は見抜いたのでした。鑑賞後、図録を拝見。馬渕館長の寄稿には、北斎の評価は、他の浮世絵師の検証を行った上でなのか。実は×××とありました。なぜ北斎が別格となったのか? 会場で探りつつ、さらに興味が湧いたら図録も必見です!
| 会場 | 国立西洋美術館 |
| 開催期間 | 2017年10月21日(土)~2018年1月28日(日) |
| 休館日 | 月曜日(ただし1/8は開館)、12/28~1/1、1/9 |
| 開館時間 | 午前9時30分~午後5時30分(金、土曜日は午後8時。ただし 11/18は午後5時30分まで) ※入場は閉館の30分前まで |
| 所在地 | 東京都台東区上野公園7-7 |
| 03-5777-8600 (ハローダイヤル) | |
| HP : http://hokusai-japonisme.jp/ Twitter公式アカウント : @hoku_japonisme | |
| 料金 | 一般 1,600円 / 大学生 1,200円 / 高校生 800円 |
| 展覧会詳細へ | 「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」 詳細情報 |
![]() |
コロコロ 美術鑑賞から、いろいろなモノの見方を発見させられます。作品から広がる世界や着眼点を提示できたらと思っています。理系の目で鑑賞したら、そんな見方も提示できたらと思っています。こちらでネタを集めています。コロコロのアート見て歩記&調べ歩記録 |
| 会場 | 国立西洋美術館 |
| 会期 | 2017年10月21日(Sa)〜2018年1月28日(Su) 会期終了 |
| 開館時間 | 9:30〜17:30 金曜・土曜日 9:30〜20:00 ※「カフェすいれん」以外のミュージアムショップ等の館内施設の営業は開室時間と同じ |
| 休館日 | 月曜日(ただし1/8は開館)、12/28~1/1、1/9 |
| 住所 | 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7 |
| 電話 | 050-5541-8600(ハローダイヤル) 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
| 公式サイト | http://hokusai-japonisme.jp/ |
| 料金 | 一般1,600円(1,400円) 大学生1,200円(1,000円) 高校生800円(600円) ※( )内は前売・団体料金。 ※団体料金は20名以上。 ※中学生以下は無料。 |
| 展覧会詳細 | 北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃 詳細情報 |
