メガネモチノウオの幼魚は全長約10cmで、生後1~2年と推測されます。成魚の額にあるコブがフランスの古い軍隊帽を思わせることから、別名ナポレオンフィッシュと呼ばれています。幼魚の額にはまだコブがなく、また名前の由来でもあるメガネをかけたような、目の後ろの2本のスジも成魚よりはっきりしています。「太平洋」水槽にいる成魚との体形や模様の違いをご覧いただけます。
タテジマキンチャクダイの幼魚は全長約8cmで、生後1~2年と推測されます。幼魚は青色の体に鮮やかな白い渦巻き模様がありますが、成魚になると黄色と紺色の鮮やかな縦縞模様になります。幼魚から成魚になるにつれて模様が劇的に変化する魚として有名です。「グレートバリアリーフ」水槽にいる成魚と模様の違いをご覧いただけます。
レッドシクリッドの幼魚は、今年5月に海遊館の「エクアドル熱帯雨林」水槽で生まれたものです。孵化時は全長約3mmでしたが、今では全長1~2cmまで成長しました。シクリッドの仲間は親が子どもを守ることが知られています。海遊館では他種と混合飼育をしており、子どもが他種に狙われやすいため、バックヤードに移して飼育していました。
海遊館では、今後も様々な生き物の幼魚をこの「さかなの幼稚園」で展示し、お客様に生命の尊さや生き物の不思議を伝えていきたいと思っています。