第4章:変容する街でのアートの可能性

    リサーチプロジェクト「後継者問題(仮)」

    「Study:大阪関西国際芸術祭」では、「NISHINARI YOSHIO」の今後の仮想課題として、後継者問題に焦点をあて、数年に渡るプログレスなプロジェクトを2022年に立ち上げた。 近年、活動拠点である大阪市西成地域に急速に増えつつある在日外国人。かつて日雇労働者の街として全国各地から労働者が集まり、その中で繁栄してきた同地域の商店街は、労働者の高齢化、不況による失業など時代の変遷のなかでシャッター街と化していたが、ここ10年ほどで中国系・ベトナム系のカラオケ居酒屋や飲食店等が大量に入居している。また、少子高齢化による労働力不足が深刻化する日本において、技能実習生として来日する外国人も多く、西成区の居住者は増加傾向にある。ただ、同じ地域に生活する住民にも関わらず、旧住民とのつながりはなくその生活実態や背景を知る機会はほとんどない。そのような中で、彼/彼女らとの接点として「ファッション」はひとつの可能性があると考え、「NISHINARI YOSHIO」の服づくりワークショップを重ねることで、将来的にはブランドの共同制作者として活動を共にしていくことをめざす。 当初より美術家・西尾美也と地域の高齢女性との間で起こっていたズレがコンセプトとなっているブランドにおいて、在日外国人との文化や生活習慣の違いが地域の中ではネガティブな印象として語られがちだが、そのズレこそ重要なポイントであり、活動を通じて地域住民との間に起こるズレをきっかけにブランドの新たな展開に着手したいと考えている。 今回は、リサーチプロジェクトを通して取り組んだ成果をプロセスとともに発表する。 会場: kioku手芸館「たんす」 大阪府大阪市西成区山王1丁目11−5(元・鈴木タンス店) アクセス方法: 大阪メトロ御堂筋線/堺筋線「動物園前」駅 2番出口より徒歩5分
    会期
    2025年4月11日(金)〜10月13日(月)
    開催中[あと154日]
    開館時間
    13:00 〜 19:00(最終入場は閉館30分前)
    料金
    チケット不要
    休館日 月曜休館日(祝日の場合は翌火曜) ※4月11日(金)~5月6日(火)、7月12日(土)~8月17日(日)、9月20日(土)~10月13日(月)以外は、水・土・日曜日のみオープン ※7月21日(月)・7月22日(火)はオープン
    チケットを買う https://osaka-kansai.art/pages/ticket
    公式サイト https://osaka-kansai.art/pages/exh-tansu
    会場
    kioku手芸館「たんす」
    住所
    大阪府大阪市西成区山王1丁目11−5(元・鈴木タンス店)
    おすすめレポート
    学芸員募集
    松山市立子規記念博物館 学芸員募集中! [松山市立子規記念博物館]
    愛媛県
    東山旧岸邸 正社員・契約社員 募集! [東山旧岸邸]
    静岡県
    鹿児島県霧島アートの森学芸員募集 [鹿児島県霧島アートの森]
    鹿児島県
    愛媛県歴史文化博物館 学芸員募集 [愛媛県歴史文化博物館]
    愛媛県
    学芸員(歴史)募集/R8.4.1採用/八戸市役所 [八戸市役所]
    青森県
    展覧会ランキング
    1
    国立西洋美術館 | 東京都
    西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで
    開催中[あと27日]
    2025年3月11日(火)〜6月8日(日)
    2
    大阪市立美術館 | 大阪府
    日本国宝展
    開催中[あと34日]
    2025年4月26日(土)〜6月15日(日)
    3
    TOKYO NODE | 東京都
    デザインあ展 neo
    開催中[あと134日]
    2025年4月18日(金)〜9月23日(火)
    4
    東京国立博物館 | 東京都
    イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~
    開催中[あと83日]
    2025年3月25日(火)〜8月3日(日)
    5
    東京都美術館 | 東京都
    ミロ展
    開催中[あと55日]
    2025年3月1日(土)〜7月6日(日)