少年グドリックと悪魔の星アルゴル イベント

    明石市立天文科学館 | 兵庫県

     秋の宵空に見えるペルセウス座の中に、「悪魔」 の意味を持つアルゴルという変光星があります。アルゴルは、普段の明るさが2等星ですが、時々4等星まで暗くなります。  この星の変光にはじめて気づいたのは、1667年、イタリアのモンタナリですが、詳しい記録を残したのは、1782年、イギリスのジョン・グドリックという18歳の少年です。  グドリックは、生まれてまもなく耳が聞こえなくなったことが原因で、話すこともできなくなりました。しかし、星を見ることが好きで毎晩、夜空を見ていました。  彼は、11月12日の夜、アルゴルが普段よりも暗くなっていることに気づき大変驚きました。この星を詳しく観察して2日20時間49分の周期で明るさが変わっていることを発見しました。また、その原因が明るさが違う2つの星がまわりあっていて、暗い星が明るい星の前を横切るとき、アルゴルの明るさが暗くなると考えました。この考えは、1889年、フォーゲルによって証明されました。またグドリックは、アルゴルのほかにも多くの変光星を発見しました。  このように、変光星の研究に貢献したグドリックですが、惜しいことに21歳の時、風邪が原因で亡くなりました。  イギリスでは、グドリックの功績をたたえて、耳の聞こえない方々への支援を行うグドリック協会や、ヨーク大学グドリック校などの名前が残っています。
    会期
    2003年11月1日(土)〜11月30日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:30~17:00(入館16:30まで)
    料金
    大人700円、中高生400円、小人300円 ※団体割引 30名以上1割引、100名以上2割引 ※障害者、高齢者の方は手帳の提示により半額
    会場
    明石市立天文科学館
    住所
    〒673-0877 兵庫県明石市人丸町2-6
    078-919-5000
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