開館40周年記念展「山種コレクション名品選」

　1966（昭和41）年、日本橋兜町に日本画専門の美術館として開館し美術館の基礎を築いたのは、山種証券（現・SMBCフレンド証券）の創業者山崎種二（1893－1983<明治26－昭和58>）です。そのコレクションは彼の蒐集品を基礎とし、後に加えられた作品とあわせて、現在1800余点にのぼります。その中心は明治から現在までの近・現代の日本画ですが、浮世絵、古画、工芸品、古筆、油彩画などもあり、コレクションの幅の広さと質の高さには定評があります。特に速水御舟≪炎舞≫、≪名樹散椿≫、竹内栖鳳≪斑猫≫、椿椿山≪秋草鶉図≫等4点の重要文化財の他、18点の重要美術品などが知られており、今回の展覧会では、数年に一度しか展示されないこれら数々の逸品を前期・後期で全作品を入れ替えて一堂に展示いたします。