「大鉄道博覧会」

　昭和30年代は、蒸気機関車（SL）が次々と引退する一方、特急電車網が整備された日本の鉄道の転換期でした。本展では、鉄道が都市や社会、文化に与えた影響に焦点をあて、当時の上野駅の一部を会場内で再現したり、鉄道に関する品々、鉄道をテーマににした小説や映画の資料、集団就職の様子を伝える写真などを展示して、鉄道の魅力を余すところなく伝えつつ、昭和の日本を見つめ直します。本年10月14日に日本初の鉄道博物館がさいたま市に開館しますが、そのオープンに先がけて、戦後昭和史と鉄道の世界を多角的に紹介します。鉄道車両マニアだけでなく、団塊の世代から子どもまで親子3代で楽しめる展覧会です。