中国・青磁の美 -秘色の探求-

    出光美術館(門司) | 福岡県

     青磁は、およそ3500年前の殷代中期に生まれた“原始瓷器”と呼ばれる中国の本格的施釉陶器の直系の陶磁器です。ガラス質の釉薬の中の鉄分が、炎の還元作用により青とも緑とも呼べる微妙な色に発色する青磁は、技法が確立した後漢の紀元1世紀から、営々として焼き続けられてきました。青磁の理想の釉色は“秘色”と表現され、最も中国の人々の琴線にふれるやきものであると言うことができます。その最大の理由は独特で深みのある釉色にあり、さらにその原点は、漢民族の美意識のなかで貴金属以上の価値をもつとされた独特の石--玉(ぎょく)の色沢の再現にあったのではないかと考えられます。本展では、これを仮設として提示し、一点一点微妙に異なる青磁釉の色合い、時代を反映した器形と合わせた青磁の美の変遷を、“中国人にとっての青磁”という観点から第1の骨子として展示いたします。  一方、青磁は諸外国の憧れの的になり、9世紀頃から盛んに海外に輸出されました。とくに我国では中国文化への敬意を込めて蒐集され伝世され、あるいは模倣されています。これらは“外国人にとっての中国青磁”という観点から第2の骨子として展示いたします。中国人のみならず、諸外国の人々をも魅了した青磁を鑑賞しながら、青磁の美の普遍性を追求してみたいと思います。
    会期
    2007年6月15日(金)〜9月2日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~17:00(入館は16:30まで)
    料金
    一般600円、高大生400円 ※団体20名以上各100円引き ※中学生以下無料、ただし保護者の同伴が必要です
    休館日 毎週月曜休館、ただし7月16日は開館します
    会場
    出光美術館(門司)
    住所
    〒801-0852 福岡県北九州市門司区東港町2-3
    093-332-0251
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