劇団唐ゼミ☆第12回公演『鐵假面（てっかめん）』 イベント

≪あらすじ≫ 都会の掃き溜め公衆便所に、一人の青年がやって来た。 　家業のタタミ屋を継いで数年間、零細の工場に生きる青年はいつもかつての紙芝居『少年王者』を夢みていた。悪を撃つ主人公・真吾や恋人のヒロイン・スイ子に憧れる毎日。ある日東京中の公衆便所に現れた「有志来たれ」の落書きを目にした彼は、自らも少年王者たるべくやって来たのだった。 　そこで出会ったのは、情夫を殺害した殺人犯の姉テル子を連れて放浪の旅を続ける妹にして「スイ子」の名を持つ女だった。 　さらに現れたのは毎夜この場にたむろする乞食たち、そして戦火の満州に渡ったきりだった叔父さんが帰ってきて…。 「あたしはもっと遠くにゆきたいんだ。このボストン・バックを手にあの森の一番深いところまで。・・・あたしはあそこで象になるんだ。月の光りを浴びて青く光る象になるんだ！」 　ついに公園に集う者たちによる魔の裁判が始まった。夜空に生首抱えた女の咆哮がつんざく！