約100年前に思想家・柳宗悦は日常生活のなかで用いられてきた手仕事の品々に美を見出し、「民衆的工藝-民藝」の考えを唱えました。日々の生活のなかにある美を慈しみ、素材や作り手に思いを寄せる、この「民藝」のコンセプトはいま改めて必要とされ、私たちの暮らしに身近なものとなりつつあります。本展では、民藝について「衣・食・住」をテーマにひも解き、暮らしで用いられてきた美しい民藝の品々約150件を展示します。
また、いまに続く民藝の産地を訪ね、そこで働く作り手と、受け継がれている手仕事も紹介します。さらに、2022年夏までセレクトショップBEAMSのディレクターを務め、現在の民藝ブームに大きな影響を与えてきたテリー・エリス/北村恵子(MOGI Folk Artディレクター)による、現代のライフスタイルと民藝を融合したインスタレーションも見どころのひとつです。
柳が説いた生活のなかの美、民藝とは何か、そのひろがりと今、そしてこれからを展望する展覧会です。
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