「秋野不矩・郷倉和子　展」～わたしのみつめたインド・梅～

秋野不矩（1908－2001）と、同時代の女性画家である郷倉和子（1914－）の作品を展示し、戦後の日本画の歩みや女性画家の活躍の一断面を紹介します。郷倉和子は女子美術専門学校高等科日本画部を卒業し、早くから新しい花鳥画を追求する中で、半具象的作品や、幻想性を探究する作品を制作しました。1960年からは梅花を特別なモチーフとして四季折々さまざまな風景の中で描いています。秋野不矩は京都の西山翠嶂塾・青甲社で学び、身近な我が子を描いた時期、戦後に人物画を探究した時期を経て、インドを特別なモチーフとして描きました。本展では、二人の画家にとって他に代え難い主題である「インド」と「梅」を描いた作品を中心に、約35点の作品をご覧いただきます。