藤田喬平・藤田潤　「色ガラスの美」展

藤田喬平（1921-2004）は戦後日本のガラス界を代表する作家であり、日本の伝統的美意識の現代化による独創的な諸作で世界的に知られています。その国際的な活動とガラス界への貢献度が高く評価され、2002年にはガラス造形作家として初めて文化勲章を受章しました。藤田潤（1951-）は大学で哲学を学んだ後、ガラス作家の道へ進み、個展での発表やコンクールでの受賞を重ねながら、詩趣あふれる独特の作風を作り上げてきました。また、日本ガラス工芸協会理事長としてもその重責を果たして今日に至っています。二人は共に日本とヴェネツィアで制作し、それぞれの国の伝統や文化に親しく触れながら、それぞれに新たなガラスの造形美を求めてきました。黄金崎クリスタルパークでは、これまで藤田喬平展を3度開催してまいりましたが、このたび藤田家の協力のもとに、藤田喬平及び子息の藤田潤による初の二人展を開催することとなりました。代表作を含めた多彩な作品によって、色ガラスの美をお楽しみいただければ幸いです。