三沢厚彦 ANIMALS 2014 in 岩手

いま最も注目されている彫刻家の一人、三沢厚彦(みさわ・あつひこ)。彼は2000年から動物をモチーフとした等身大の木彫作品「Animals」シリーズの制作を始め、翌年に第20回平櫛田中賞を受賞し、以来その活躍が高く評価されています。 樟(くすのき)の丸太から彫り出される三沢の動物たち。その身体の表面には力強い鑿跡(のみあと)と油絵具の彩色。ほんのりと木の香りをまとって私たちの前に現れます。一見親しみやすく、でも少し不思議な表情をした「Animals」は、生き生きとした生命力を感じさせるその独特な存在感から、多くの人々を魅了してきました。 この秋、岩手県立美術館に三沢の動物たちが大集合します。等身大の彫刻約60点を中心に、絵画や、シリーズが始まる前に制作された作品、また作家のアトリエを再現したコーナーまで、一堂に展示する東北初の個展です。この機会に独創的な三沢厚彦の作品世界をお楽しみください。