特別展「村野藤吾　やわらかな建築とインテリア」

村野藤吾（1891－1984）は、大阪を拠点に活躍した日本を代表する建築家です。今年は、村野藤吾の没後30年にあたることから、その業績を回顧する展覧会を開催します。 村野は、旧そごう大阪店、新歌舞伎座、梅田吸気塔など、大阪の都市景観に欠かすことができない建築を設計し、全国各地に300を超える数の作品を残しました。 時代の潮流であったモダニズムから一定の距離をおき、ひとの感性や手仕事を重視して建築を設計した彼の姿勢は、建築という無機質で堅牢な印象になりがちな存在を、五感にやさしく訴えかける「やわらかな」ものへと変えていきました。 本展では、設計図やスケッチはもちろん、家具や建築部材、村野自身の愛用品などを通して、彼の「やわらかな」作品の魅力と人物像を紹介します。