戦後のボーダレス―前衛陶芸の貌 Borderless Communication after 1945

    芦屋市立美術博物館 | 兵庫県

     戦後、「オブジェ陶」といわれるやきものが生まれました。終戦からわずか2年後の1947年、京都で誕生した前衛陶芸家のグループ「四耕会」をはじめ、翌年結成された「走泥社」など、彼らの発表した作品は、それまでやきものに対して使われることの多かった「用の美」という言葉からは一線を画した、土という素材を使った新たな造形表現ということができるでしょう。  戦後という新しい時代をむかえ、芸術表現においてもいわば“ボーダレス”の概念が急速に広まります。陶芸界のみならず絵画、彫刻、写真、書道、いけばな等、他ジャンルとの交流が活発化し、外からの新しい情報、新しい刺激が日常的にもたらされることになったのです。1952年、多ジャンルの芸術家たちが集まって結成された「現代美術懇談会」への積極的な参加からも、若き陶芸家たちが、まさにボーダレスに造形表現を探求していたことが分かります。  陶芸界におけるこうした前衛的表現の深化に、戦後芸術界のボーダレス化が与えた影響は大きなものであるといえるでしょう。本展は “戦後のボーダレス”をキーワードとして、陶芸界にとどまらない多様な交流に着目し、前衛陶芸の深化の過程に迫ろうというものです。その分析は、前衛陶芸が国内外の芸術家たち、ひいては芸術界全体に与えたインパクトを知ることにも繋がるでしょう。前衛陶芸の立場から、戦後の表現を探ります。
    会期
    2015年11月28日(土)〜2016年2月7日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~17:00(入館16:30まで)
    料金
    一般 800(640)円/大高生 500(400)円/中学生以下無料
    ※括弧内は団体料金。高齢者及び身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳、療育手帳所有の方、ならびにその介護の方は各当日料金の半額。
    *観覧料無料の日:11月28日(土)、12月20日(日)、1月23日(土)
    休館日 月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日休館)、12月29日(火)~1月4日(月)
    公式サイト http://ashiya-museum.jp/exhibition/exhibition_new/8492.html#more-8492
    会場
    芦屋市立美術博物館
    住所
    〒659-0052 兵庫県芦屋市伊勢町12-25
    0797-38-5432
    おすすめレポート
    学芸員募集
    北海道標津町文化財担当職員募集 [標津町ポー川史跡自然公園]
    北海道
    新居浜市美術館 学芸員募集中 [あかがねミュージアム(新居浜市美術館および新居浜市総合文化施設)]
    愛媛県
    学芸員(考古学)募集のお知らせ [下呂市]
    岐阜県
    愛媛県今治市で令和8年度採用の学芸員(考古1名、歴史・民俗1名)を募集しています [今治市役所]
    愛媛県
    兵庫県太子町 文化財担当職員募集 [太子町教育委員会]
    兵庫県
    展覧会ランキング
    1
    国立西洋美術館 | 東京都
    西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで
    もうすぐ終了[あと7日]
    2025年3月11日(火)〜6月8日(日)
    2
    アーティゾン美術館 | 東京都
    クロード・モネ -風景への問いかけ
    開催まであと251日
    2026年2月7日(土)〜5月24日(日)
    3
    TOKYO NODE | 東京都
    デザインあ展 neo
    開催中[あと114日]
    2025年4月18日(金)〜9月23日(火)
    4
    東京国立博物館 | 東京都
    イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~
    開催中[あと63日]
    2025年3月25日(火)〜8月3日(日)
    5
    東京都美術館 | 東京都
    ミロ展
    開催中[あと35日]
    2025年3月1日(土)〜7月6日(日)