東京国立博物館との連携企画 第13弾

    顔真卿と唐時代の書 ―顔真卿没後1230年―

    台東区立書道博物館 | 東京都

    唐(618~907年)は、王羲之(おうぎし)が活躍した東晋(317~420年)とともに、中国の歴史上、書がもっとも高い水準に到達しました。唐時代の書は、栄華を極めた唐文化を象徴するかのように、東晋の書を継承しつつも、東晋とは異なる美しさが追求されました。唐時代に完成された楷書がいかに完成したものであったかは、その後新たな書体が出現しなかったことからも、容易に理解されるでしょう。 唐の太宗皇帝は王羲之の書を崇拝したため、王羲之の格調高い書風は朝野に浸透しました。唐の四大家と称される欧陽詢(おうようじゅん)、虞世南(ぐせいなん)、褚遂良(ちょすいりょう)、顔真卿(がんしんけい)は、王羲之の書法に基づきながら、唐の洗練された気風を盛り込みました。四大家によって確立された美しい楷書は、今も多くの人たちに学ばれ続けています。 2015年は、顔真卿(709~785)の没後1230年にあたります。顔真卿は、伝統的な書法に立脚しながら、蚕頭燕尾(さんとうえんび)という独特の筆法によって力強く親しみやすい楷書を創出し、行書や草書においても数々の傑作をのこしています。唐時代の後半には、伝統的な書法から逸脱した書風も妍(けん)を競いあい、異彩を放つ名品は枚挙に遑(いとま)がありません。 このたび13回目を迎える台東区立書道博物館と東京国立博物館の連携企画では、顔真卿をはじめとした唐の名家の拓本や、敦煌から出土した当代随一の写経生による気品高い宮廷写経、民間で書写された典籍の肉筆など、書が最高峰に到達した唐時代の美しい優品を紹介します。
    会期
    2015年12月1日(火)〜2016年1月31日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:30~16:30(入館は16:00まで)
    料金
    一般・大学生 500(300)円/高・中・小学生 250(150)円
    ※()内は20名以上の団体料金
    休館日 月曜日休館 ただし1月11日は開館、1月12日(火)は休館 年末年始休館(12月28日~1月4日)
    公式サイト http://www.taitocity.net/taito/shodou/
    会場
    台東区立書道博物館
    住所
    〒110-0003 東京都台東区根岸2-10-4
    03-3872-2645
    おすすめレポート
    学芸員募集
    肥後の里山ギャラリーの企画・運営担当者(学芸員) [肥後銀行本店 肥後の里山ギャラリー]
    熊本県
    【文化施設】荻窪三庭園・東山旧岸邸スタッフ募集! [荻窪三庭園 または 東山旧岸邸]
    東京都
    【公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団】学芸員募集! [ポーラ伝統文化振興財団(品川区西五反田)141-0031 東京都品川区西五反田2-2-10 ポーラ五反田第二ビル]
    東京都
    福島県教育委員会 任期付職員(学芸員(考古学))募集 [福島県教育庁文化財課南相馬市駐在]
    福島県
    豊田市民芸館 学芸員募集 [豊田市民芸館]
    愛知県
    展覧会ランキング
    1
    東京都美術館 | 東京都
    ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
    開催まであと2日
    2025年9月12日(金)〜12月21日(日)
    2
    東京国立近代美術館 | 東京都
    ミュージアムで謎解きを ミュージアムラリー2025
    開催中[あと18日]
    2025年8月6日(水)〜9月28日(日)
    3
    国立科学博物館 | 東京都
    特別展「氷河期展 〜人類が見た4万年前の世界〜」
    開催中[あと33日]
    2025年7月12日(土)〜10月13日(月)
    4
    国立西洋美術館 | 東京都
    オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語
    開催まであと45日
    2025年10月25日(土)〜2026年2月15日(日)
    5
    国立新美術館 | 東京都
    ルーヴル美術館展 ルネサンス
    開催まであと364日
    2026年9月9日(水)〜12月13日(日)