横浜市民ギャラリーあざみ野では「あざみ野フォト・アニュアル」と題し、毎年、写真表現の現在を切りとる企画展と横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展を同時開催しています。平成27年度のコレクション展では、当館が収蔵する世界で最初の写真集『自然の鉛筆』をテーマに、収蔵品の中からカメラと写真、関連資料約100点をご紹介します。
1844~46年に発表された『自然の鉛筆』は、世界初のネガポジ印画法「カロタイプ」の発明者 ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット が、当時のニューメディア「写真」の可能性と、自分の発明した技法の有効性を示すために発行した書籍です。本展では『自然の鉛筆』をひもときながら、タルボットの考えた写真のメディアとしての在り方がその後、どのように展開していったかを探ります。
同時開催
「考えたときには、もう目の前にはない 石川竜一 展」
http://artazamino.jp/event/azamino-photo-20160221/
横浜は日本における写真発祥の地の一つとして、近代日本の写真映像文化の歴史に大きく貢献したと言われています。 横浜市ではこうした歴史を踏まえ、映像文化都市づくりを進めるため、 アメリカのサーマン・F・ネイラー氏が40年にわたって世界各地から収集したカメラ、写真、写真関連アクセサリー、資料及び文献のコレクション約1万件を平成5・6年度に取得しました。 世界のカメラと写真の歴史が総合的にたどれるものとして高く評価されているこのコレクションを、 横浜市民ギャラリーあざみ野では、年1回のコレクション展、エントランスホールの小展示、 WEBなどを通じて、皆様にご紹介しています。